プログラミング知識ゼロの40代会社員が、AIをコキ使って「送るだけLINE家計簿」を作るまで

自分で作成した「送るだけLINE家計簿」ボットが動いて喜ぶ女性会社員。スマートフォンを持ち、笑顔で開通を祝福されているイメージ AI

:この記事は、こんな人に向けて書いています。

  • 家計を楽にする仕組みを自分で作ってみたい
  • プログラミングをイチから勉強する時間もエネルギーもない
  • AI(Gemini)を具体的な作業の相棒として使ってみたい

「LINEに金額を送るだけの、一番手間のない家計簿を自分で作ろう」

そう決意したものの、私は普通の40代会社員です。IT企業に勤めているわけでもなければ、これまでの人生でプログラミングのコードなんて一行も書いたことがありません。

専門書を買い込んで勉強を始めるなんて、仕事や家庭がある中で時間的にあまりにも非効率。そこで私が頼ったのが、最新のAI(Gemini)を「優秀な専属家庭教師」にして、プログラムだけを作らせる方法でした。知識ゼロからLINEボットを自作した、泥臭い舞台裏をお届けします。

開発スタート:AIへの「100%の無茶振り」

まず私がやったのは、AIのチャット画面を開き、自分の頭の中にある理想をそのまま日本語でぶつけることでした。

【AIへの最初の指示(プロンプト)】

「とにかく手間をかけずに家計簿をつけたい。LINEに『スーパー 298』とだけ送ったら、自動でGoogleスプレッドシートに日時・項目・金額が記録されて、さらに今月の合計額を1秒で計算して返してくれるLINEボットを作りたい。知識ゼロだから、必要なコードを全部書いて手順を教えて」

投げやりな指示ですが、AIは即座に画面いっぱいのプログラムコード(Google Apps Script/GAS)と、設定の手順を箇条書きで吐き出してくれました。

その滑らかな回答を見た瞬間、私は正直、「なんだ、指定された場所にコピペするだけか。一瞬で開通するじゃん」と甘く見ていました。しかし、ここから本当の試行錯誤が始まったのです。

事件発生:容赦ないエラーの嵐と、完全沈黙するLINE

AIの指示通りにコードを貼り付け、LINEのテスト用アカウントを開設し、いざスマホから『コンビニ 150』と送ってみました。

しかし、待てど暮らせどボットからの返信はおろか、システムエラーの通知すら来ない。LINEのアカウントは冷たく完全に「既読スルー(沈黙)」を決め込んでいます。

焦ってエラー画面をAIに丸投げすると、原因はプログラムではなく、私自身の「超くだらないケアレスミス」の数々でした。

  • 罠①:通行証(APIキー)の貼り付けミス
  • プログラムとLINEを繋ぐキーをコピーした際、マウスのドラッグが1ミリずれて先頭のアルファベットが1文字削れていました。
  • 罠②:接続先URLの末尾の間違い
  • Google側のプログラムを更新したのに、LINE側に登録してあるURLが古いまま。本番用のURL末尾は /exec でなければいけないのに、編集用の /edit のまま叩き込んでいました。

夜静まり返ったリビングで、スマホとパソコンの画面を交互に見つめながら、AIとバグ取りを繰り返す時間。不思議と昔、ファミコンの裏技を必死に探していた頃のような、妙なワクワク感がありました。

奇跡の開通:スマホが「お財布の守り神」になった瞬間

数日後、すべての凡ミスを修正し、祈るような気持ちで、もう一度LINEの画面から『スーパー 298』と送信しました。

次の瞬間、ブブッ、とスマホが心地よく震え、LINEボットから1秒で返信が滑り込んできたのです。

『記録しました! 今月の合計支出:298円』

パソコンを開くと、空っぽだったスプレッドシートの1行目に、現在の正確な日付、そして「スーパー」「298」という文字が、シュッと自動入力されていました。

「うわ、マジで動いた……!」

40代を過ぎてから、専門的なスクールに通ったわけでもない会社員が、AIという相棒の手を借りただけで、自分の「こうだったら生活が楽になるのに」という理想を、完全に形にできた瞬間でした。

まとめ:自分のための「執念」が形になる時代

振り返ってみると、私がこの開発プロセスでやったことは極めてシンプルです。

  1. AIに「とにかく手抜きして楽に回したい」という理想を言う
  2. 出てきたコードをよく分からないままコピペする
  3. 出たエラーをそのままAIに丸投げして原因を見つけてもらう

専門的な知識は身につきませんでしたが、「手作業をなくして楽に進めたい」という強い執念と、AIという道具の使いこなし方さえあれば、個人でシステムなんていくらでも作れてしまう時代なのだと確信しました。こうして、自分専用LINE家計簿「お金メモV1」が私のスマホに実装されました。

では、この手作りの仕組みを実際の生活に導入してみて、一体どう変わったのか?

次回の記事では、1ヶ月間ガッツリ使い込んで起きた、驚きの心境の変化と、このボットを見た妻のリアルな反応をお届けします。

(第3弾につづく)

【次回予告】

次回は、「手作りLINE家計簿を1ヶ月使ってみて、我が家の生活(と妻のリアルな反応)がどう変わったか」という変化の記録をお届けします。お楽しみに!

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